翻訳のやり方を理解
海外との取引において英文で契約書を交わした場合にその内容を作成する必要が生じた場合や、好きな海外小説の日本語版が出るのを待ちきれないとき、海外の通販サイトで素敵な服を買いたい場合など、難しい言語を日本語に翻訳しなければならないという状況に遭遇することは意外に多いものです。とは言え、1つ2つの文章なら何とかなっても、大量の外国語となると、翻訳など難しすぎて、諦めてしまいがちです。なんとか訳文を考えてみようとしたところで、web上の自動翻訳のツールは精度が低すぎてあてにならず、かといってプロの手を借りようと思えば高額な費用が必要となります。
ビジネスの場では正確な翻訳が必須なので、費用を用意して専門家に依頼をするというのが通常でしょう。
しかし簡単な通販くらいは自分でできるようになりたいと考える人も多いようです。容易な文章を翻訳するときでも重要なのは、ある程度は正確に多言語の文法を理解していることと言えます。いくつか単語の意味を知っていて、辞書を引いてその意味を理解したとしても、それだけで適当に日本語に置き換えていくような翻訳のやり方では、正確な訳を作ることはできません。自分が詳しいジャンルのものならなんとか可能かもしれませんが、文章の構成を取り違えてしまえば、本来のものとはまったく違った訳文が完成してしまう可能性があるのです。
簡易な文章だとなめてかからず、文章の構成をひとつひとつ確認していくと良いでしょう。この点は職業として翻訳を扱う場合にも重要な点です。
また翻訳の手段の基本的な流れとしては、まずは対象となる文章を、辞書をひかずに眺めてみることも必要です。ひとつの文章のみに囚われていては、全体の構成を把握することができません。
また先のパラグラフに現れてくることをある程度理解していれば、その前の文章も訳しやすくなります。
熟練の翻訳家が行う翻訳と、素人が行う翻訳では質も作業量もまったく異なるものです。プロのように翻訳したいと囚われるのではなく、素人なりに挑戦してみることで翻訳能力も向上をしていくのだと言えるでしょう。